特定社労士「労働者代理人」の視点

大阪・梅田で「労働紛争解決(あっせん等裁判外紛争解決手続の労働者側代理など)」「就活」「転職」を支援するリクルートグループ出身の特定社会保険労務士が一筆啓上!すべての「働く人」に役立つ知識と知恵をご紹介します。

【2017年新卒就活のレシピ①】 経団連の就活スケジュールは無視して、“そろり”と動き出そう!

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10月に入って2016年新卒者の内定式も終わり、多くの企業の採用活動は、夏休みのインターンシップに引き続いて、2017年新卒採用活動へシフトし始めています。

 

2016年新卒採用を数字だけで追えば、売手市場化の加速が顕著なわけですが、経団連が「採用選考に関する指針」において、採用時期を大幅に遅らせたことで、指針遵守の企業が8月まで「内々定」を出すことができず、一方で指針と無関係に採用活動を進めた企業では、ネット系メガベンチャー企業を中心に、早い企業で14年の12月あたりから「内々定」を出し始め、例年の4月~5月頃をピークに、夏前には変な日本語ですが「内々定第一陣」をほぼ出し終えていました。

 

つまりは、学業に配慮して行われたはずの経団連ルールの変更が、結果的に就活全体でみれば、就活の長期化を招いたわけで、早速、経団連会長が指針の面接解禁を「2カ月前倒しして6月にするのも一つのやり方」などと発言をしています。全く迷惑極まりない話ですが、スケジュールの問題は就活生がコントロールできる問題ではないと考えるしかありません。

 

基本的には採用に積極的な企業であればあるほど、内定式の10月1日を新卒採用の「元旦」として年間スケジュールで動いていくことは確かですから、動き出しは経団連ルールに左右されず、早いにこしたことはありません。先々何度か見直すとしても、まず3年生の10月~11月にかけては、「第一次志望企業群」スクリーニングを行って欲しいと思います。そして「第一次志望企業群」の中の企業で採用活動開始時期の早いものから、インターンシップ参加やエントリーに“そろり”と動き出すことを、2017新卒の就活生の方にはお勧めしたいと思います。

 

学業はやはり大事にしてもらいたいですから、この「第一次志望企業群」は、多くても15~20社までにして、ガツガツ無意味で余計な動きはせず、動き出しだけを早めて、効率的に就活を進めて欲しいと思います。2016新卒で満足度の高い就活をした学生諸君に共通の傾向は、4~5月頃までに中堅企業やメガベンチャーなどで、しっかり2つ、3つと「内々定」をホールドして、精神的に余裕を持って大手完全解禁の8月1日を迎えた人が多いということだった様に思います。

 

最終的にどこに入社するかは兎も角、「志望企業群」に関する明確で有用な情報をタイムリーに収集し、慌てることなく、先手、先手のアプローチ心掛けるのが、結局学業にもダメージの少ない賢い就活になるのは間違いないだろうと思います。

 

因みにキャリアセンター周りから漏れてくる話では、2016年就活であまり上手くいかなかった学生に共通の傾向は、「売手市場」という言葉の上に胡坐をかいて、「志望企業群」のスクリーニングもせろくにせず、漠然と大手企業を夏になって脈絡なく回ったというものだった様です。これ自体はいつの時代も変わりませんね。

 

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