特定社労士「労働者代理人」の視点

大阪・梅田で「労働紛争解決(あっせん等裁判外紛争解決手続の労働者側代理など)」「就活」「転職」を支援するリクルートグループ出身の特定社会保険労務士が一筆啓上!すべての「働く人」に役立つ知識と知恵をご紹介します。

ABCマートの長時間労働問題。「36協定」と注目の「かとく」について。

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長時間労働でABCマートの役員が書類送検という記事がネットでも流れていますけど、弊所にも最近は長時間労働でWebサイトのお問い合わせフォームからご相談メールを頂くことが多いので、今回の問題の所在と36協定の注意点に触れてみたいと思います。

 

今回の件が注目されるているのは、

ABCマート側は残業代は適正に支払っていたのに、法人はもちろん役員と店長も書類送検されたという点、

②通称「かとく」、「過重労働撲滅特別対策班」が摘発に動いたという点、

の2点です。

 

①は、従業員に法定労働時間を超えて労働をさせる場合に、事業場毎に締結・労基署届出が必要な労使協定「36協定」を、池袋の店では届出ないで長時間残業させ、原宿の店では届出ていたものの、協定で定めた79時間の時間外労働の上限を超えて残業させたことから行われたものです。

 

②は、厚労省の出先機関である東京労働局と大阪労働局に新設された長時間労働の取締組織です。メンバーは全員労働基準監督官で、労働基準監督官は特別司法警察職員で検察へ送検する権限も有していますが、今回は使用者側がABCマートということで、多分に「かとく」のプロモーション的に行われた書類送検という感じがします。もっと悪質なケースも多々あるはずですから…。

 

長時間労働で悩まれる労働者の皆さんは、「36協定」の確認と、労働局への相談というのを頭においておかれると良いと思います。効果的な申告の仕方は弊所でもご相談を承ります。

 

そのうち『かとくのオッチャン』とか『かとくのオバチャン』なんて映画やドラマもできるかもしれませんね。

 

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