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特定社労士「労働者代理人」の視点

大阪・梅田で「労働紛争解決(あっせん等裁判外紛争解決手続の労働者側代理など)」「就活」「転職」を支援するリクルートグループ出身の特定社会保険労務士が一筆啓上!すべての「働く人」に役立つ知識と知恵をご紹介します。

ブログ新装開店!「女子アナ内定取消事件」で就活が変わる?

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公式ブログにも書きましたが、私もサンデー毎日さんの取材をお受けして、記事(平成26年11月30日号P139)になった「日テレ女子アナ内定取消事件」について、弁護士さんや社会保険労務士がメディアに登場してのコメントはほぼ一巡。メディアは新しい切り口でこの問題にアプローチし始めた様です。

 

現役女子アナ、他の民放局の社長のコメント等々。また『GQ Japan』ウェブ版では現役の銀座のホステスさんが緊急寄稿。これはこれで、現役の銀座のホステスさんのご意見としてはご尤もという感じがしますが、敢えて名前は挙げませんけど、大阪の某有名女性社労士が、これに「ほぼ同意」というコメントをSNSのタイムラインで書いているのを発見して、かなり違和感を覚えたというか、ひっくり返りそうになりました(笑)。

 

それぞれの立場から色んな見方があるという意味で、意見を述べるのは構わないし、法律・判例上で禁じられていない範囲で、企業側に「採用の自由」があるのは間違いありません。選考基準として「ホステス等水商売経験者は女子アナ採用しません」と民間企業たるテレビ局が明らかにすることは、社会的非難はあっても、違法ではない。

 

私もそれはOKだと思いますが、少なくとも社労士が「ホステスのバイトをする様な女子学生に女子アナになる資格なし」と事後的に言ってしまうと、身も蓋もありません。一般に企業側に偏った考え方をする社労士が多いことからバランスをとる意味で、このブログでは“労働者側社労士”という表現を使っているのですが、それさえ、社会保険労務士法1条の2の公正誠実義務に反するという方もいます。しかし、この大阪の女性社労士の偏向は職業倫理上、それよりもずっと酷いものです。こういう社労士がいる限り、マイナーチェンジはしましたけど、タイトルから“労働者側社労士”という文言はまだ外せそうにありません。

 

前置きが長くなりましたが、この「内定取消」問題が今後の就活に与える影響について、就活生諸君はよく考えておく必要があるでしょう。

 

今回の日テレのケースでは、セミナーのエントリーシートに、「学生時代のバイト歴を網羅的に記せ」という様な注意事項はなかったでしょう。ですから、法律・判例上、日テレ側が内定者の虚偽申告を理由に内定取消の有効性を争うのは、そもそも無理があります。しかし、今後はそのような「網羅的に記せ」という記載のある書類の提出を、企業が求めないとは限りません。

 

サンデー毎日』の記事では、その点から、「あまり高額時給バイトには手を出すな」と申し上げました。既述の「女子アナ内定者」の様に、採用担当者と自らのやり取りによって、企業側にとって不都合な職歴等が明らかになるケースもありますが、決してそれだけとは限りません。競争率の厳しい就職先であればあるほど、似たようなプロフィールの学生が選考されていきますから、就活生同士が親しくなるというのも少なくない。意識して他人の足を引っ張るという気がなくても、選考外の知人同士の会話がきっかけで、不用意に「不都合な事実」が企業側に明らかになることだってないとは言えないわけです。

 

だから「他人を信じるな」とか「自分以外皆敵だと思え」とか言う話をしているわけではありません。そうではなくて、就活の事を考えるのであれば、「李下に冠を正さず」というスタンスはどこかで持っていた方が良い。そう申し上げているのです。

 

就活生の「リスクマネジメント」というのは、これまであまり考えられてきていませんけど、今回の様な「法的リスク」だけでなく、個人の力ではどうしようもない入社した企業の「事業リスク」、仮に第一希望の企業に入ってもギャップの大きさや配属等からくる「持続的就業不能リスク」など、様々なリスクがあるにはあります。考えすぎても仕方ありませんが、「あの仕事がやりたい」「この会社に入るとこんな良いことがある」といったプラス面ばかりで就活を考えていると、将来キャリアに行き詰まり覚えることも少なくありません。

 

長い人生で、「好きな事はどんどん変化することがある」けど、「嫌いな事はあまり変わらない」という人もいます。本格的な就活の前に、このあたりを一度整理しておく。これは大学3年生やM1の学生にとって今しかできないことです。

 

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