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特定社労士「労働者代理人」の視点

大阪・梅田で「労働紛争解決(あっせん等裁判外紛争解決手続の労働者側代理など)」「就活」「転職」を支援するリクルートグループ出身の特定社会保険労務士が一筆啓上!すべての「働く人」に役立つ知識と知恵をご紹介します。

労働問題解決で社労士を上手く使う方法

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社会保険労務士という士業は、現状では95%以上使用者側、企業側で仕事をしています。「労働119番」という“労働者側社労士業務”、労働者側での労働問題解決業務を始めた私もその例外ではなく、広い意味で顧問先や関与先の人事労務管理に関わる仕事の割合の方がまだまだ高いと言えます。

 

そういう社労士の仕事ぶりから、不勉強なマスメディア、浅薄な評論家やライター、無責任な掲示板投稿者は「社労士は企業(使用者)側の味方で労働者の敵」というレッテル貼りを好みます。ですが「働く人」からすると、そういう考えを真に受けるのは早計というものです。勿論、個々の社会保険労務士のレベルには差異がありますが、少なくとも一部の弁護士を除いては、労働者が抱える労働トラブル解決の基礎たる労働法(正確には「労働法」という法律があるわけでなく労働諸法令の総称)に、一番通じているのは社労士です。ですから後述しますが、「働く人」の立場、労働者側で仕事をする社労士を上手く活用すると、実は「お得」なことが多いのです。

 

社労士は仕事柄、弁護士さんとも接点が多く、労働紛争を中心にお仕事をされている弁護士さんの内、使用者側弁護士の先生とは協業関係にあって、良好な関係を築いていることが多いと思います。しかし労働者側弁護士の先生とは一般的に疎遠で、「社労士に労働者のためにできることなど何もない」とおっしゃる先生方も少なくありません。しかし本当にそうでしょうか?

 

労働問題に対するスタンスは弁護士と社労士では当然に違います。

 

社労士は、労働問題の専門家でありますが、年がら年中トラブル解決をやっているわけではありません。社会保険や労働保険の手続き代行もあれば、給与計算もある。就業規則の作成・改定、労使協定の作成・提出から、人事評価制度や賃金報酬制度の作成・運用支援、果ては教育研修まで、業務は実に多岐にわったっています。そしてその大部分を顧問先や関与先のためにやっています。

 

労働問題・労働トラブルについても、第一義的には使用者側(企業側)から、コンプライアンスを通じての予防・紛争回避という形で関わっています。弁護士さんでそういうスタンスの方がゼロとは申しませんが、おそらく東京・大阪で経験者が数人いらっしゃる程度。いずれにしてもかなり限定的です。殆どの弁護士さんは、紛争が勃発してはじめて「事後的」に労働問題と関わります。

 

現在は社会保険労務士も、特定社会保険労務士の付記を受けて、いわゆるADR(裁判外紛争解決手続)のあっせん・調停の代理人として活動できる様になり、スピーディな労働紛争解決手続きにおいて「事後的」に労働者の代理人を務めることができるようになりましたから、経験豊富な社労士は、「予防的(事前的)」「事後的」の双方のアプローチで労働問題と関わりを持ち、大局的な問題解決の知恵とスキルを身に付けています。

 

前置きを長々書いてしまいました。ここからが本題です。

 

労働審判や訴訟は勿論、それらよりマイルドなあっせん等のADR(裁判外紛争解決手続き)であっても、事後的な「闘いの構図」であることは拭えません。審判や訴訟だけでなく、仮にあっせん等のADRであっても、一度「事後的な紛争」になってしまえば、結果が出たからと言って、「じゃあ、明日からよろしくね」と再び以前と同じように仕事ができるわけではありません。労働問題はその意味で極めて「不可逆的」です。

 

社労士は元々企業側で予防や紛争回避に努めてきましたから、労働者側に回った場合も第一義的には正面衝突を避け、可能ならば「対話」で、それが無理なら労基署や労働局など「行政」を上手く動かすことによって、問題解決を目指すことが得意です。それでも無理な場合は、紛争の傷を深くしないために、ADRにおける労働者の代理人として早期に問題解決を図る。そしてどうしても司法に解決を委ねざるを得なくなったら、労働者側弁護士をアシストできるように力を尽くします。

 

労働相談の相手として社労士を選ぶメリットは、金銭面だけでなく、時間的、精神的な部分も考慮して、この様に労働問題の解決を段階的に考えていける点にあります。

 

「働く人」が労働問題解決に取り組む際の上手な社労士の使い方は、

①まず社労士を問題解決のポータル(表玄関)として利用する、

②「できれば話し合いで問題解決」したい人は、企業の労務管理に通じた社労士の知恵を頼る、

③労働紛争が避けがたい場合でも、あまり時間とコストをかけず、社労士をパートナーとして解決を図る、

の3つだと私は考えています。

 

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